建築設備士に合格するための勉強方法|一次、二次試験のポイントとは?

悩み人

建築設備士に合格したいんだけど何を勉強すればいいの?

建築業界の設備関係で仕事していると建築設備士の資格って取得した方がいいですよね。

ただ仕事をしながら資格勉強するのは大変なので、効率よく勉強する必要があります。

じゃどういう勉強方法がいいの?

実は建築設備士の資格取得には過去問をひたすら解く以外にも対策があるんです!

この記事の執筆者
  • 建築業界 12年
  • 組織設計事務所 8年勤務
  • PM/CM会社 在籍
  • 転職エージェントを利用して転職に成功
  • 転職で労働時間▲40時間を実現
  • 転職1年目で年収1.2倍を達成
  • 建築設備士、CCMJ、消防設備士甲種4類

今回は建築設備士の資格を保有しているガルベスが建築設備士の勉強方法について紹介します。

この記事ではこんな疑問が解決できます!

疑問
  • 試験日程と試験科目は?
  • 一次試験の勉強方法のポイントは?
  • 二次試験の勉強方法のポイントは?
  • おすすめの書籍や製図用道具はある?

【結論】
一次試験は独学でも大丈夫、二次試験は必ず講習会を受けよう!

おすすめ教材

学科の過去問集

学科の建築法規で必須

目次

試験の概要

試験日程

日程

【令和5年(2023年)】

一次試験:6月18日(日曜)

二次試験:8月20日(日曜)

一次試験は6月中旬、二次試験は8月中旬の日曜日に試験が行われます。

勉強を始める月を決めるために必要なので、なんとなく覚えておきましょう!

試験科目

試験内容

【一次試験】学科

建築一般知識、建築法規:10時~12時30分(2時間30分)

建築設備       :13時40分~17時10分(3時間30分)

【二次試験】設計製図

建建築設備基本計画、基本設計製図:11時~16時30分(5時間30分)

一次試験の学科を突破しないと二次試験は受験できません。

試験時間を意識しながら勉強すると本番でも焦りませんね。

一次試験の勉強方法

ポイント

一次試験は過去問題+解説付きの書籍を購入し独学でOK!

5年分を3回は繰り返し解いて過去問は必ず点数を取れるようにしよう。

勉強方法

勉強方法(一次試験)

【おすすめ勉強方法】

STEP
5年分の過去問を一通り解く

1年分を解くのに最初は5,6時間は必要です。

STEP
勘で正解や不正解の問題をマーキング

回答が明確に分かっていない問題や不正解の問題は印をつけよう。

STEP
STEP2の問題の解説を読む

問題集に解説があるので読んで覚えましょう!

STEP
STEP1~3を3回繰り返す

5年分の過去問は最低3回は繰り返し解きましょう。

STEP
マーキングが2,3個ある問題を抜粋する

マーキングがある=間違いやすい問題のため、通勤などの隙間時間に覚えられるようにしよう。

STEP
できれば過去6~10年分の問題集を解く

過去5年分にはないような問題も試験では出題されるので解いておくと合格しやすい。

出題内容と対策

出題形式科目出題内容出題数合格基準
(原則)
四肢択一建築一般知識建築計画、建築構造、建築施工27問13点
建築法規建築士法、建築基準法、その他法規18問9点
建築設備建築設備計画、建築設備施工60問30点
         合計105問70点
勉強方法

直近に発売された問題+解説付きの書籍を購入し、繰り返し解こう!

同じような問題が出るので問題を解きながら傾向を掴みましょう。

問題+解説付きの書籍を購入すれば過去5年分の問題を解けます。

私は「日建学院 建築設備士 学科問題解説集」が分かりやすかったので購入し勉強しました。

この他には総合資格学院が出版されている問題解説集もあるので、あなたに合う書籍で勉強しましょう!

日建学院 建築設備士 学科問題解説集

総合資格学院 建築設備士 学科試験 問題解説

建築一般知識

一級建築士や二級建築士に出題されるような問題のため、資格を取得しているか勉強をしている人は勉強時間を短縮できます。

一級建築士と比較すると易しいため、繰り返し問題を解いて覚えましょう。

建築学科卒でない人は最初は苦労しますが繰り返し解けば理解できる内容です。

建築設備

仕事では使わないような問題も出題されますが、過去問を何回も解けば自然と覚えられます。

計算問題が何種類か出題されるので、よく間違えるような問題は別紙でリストにしておくと便利ですよ。

仕事に関連する問題なので多くの点数を稼げるようにしましょう!

建築法規

法令集は持ち込みできるため事前準備が重要です。

特に重要なポイントのアンダーラインや付箋は問題をスムーズに回答するために大切な準備になります。

とにかく過去問を解いてアンダーラインすることで、どこを見ればいいのかがパッと分かるとGOOD!

法令集を持っていない人は必ず購入しましょう!

古い法令集を使う場合は法の改正があると回答が間違う可能性があるので合格を目指すのであれば買い替えましょう。

建築設備関係法令集

勉強時間

勉強時間

最低150時間は勉強しよう!

建築設備や建築の仕事を始めたばかりの人や建築関連の資格を持っていない人は200時間くらい必要です。

計算問題や法令集の使い方が分からないと苦戦しやすのでスケジュールは余裕を持って考えましょう。

(参考)一週間のスケジュール

1時間1時間1時間1時間1時間3時間3時間

(参考)全体スケジュール

3月4月5月6月
45時間45時間45時間25時間160時間

一次試験のおすすめ書籍

一次試験(学科)対策はこれでOK

【5年分の過去問+解説付き】

日建学院 建築設備士 学科問題解説集

【試験で必須の法令集】

建築設備 関係法令集

学科問題解説集を3回以上を繰り返し解いていると自然と覚えてくるので、参考書を購入して勉強しましょう。

また法令集には「特製インデックス」が付いてくるので、それを使用して使いやすい書籍になるように準備しよう。

更に合格する確率を高めたい人

学科問題解説集を3回解いて90%以上は正解することができたら、建築技術教育普及センターに過去10年分の問題と解答があるので問題解説集にない6年以前の問題も解くと合格率も上がります!
「建築技術教育普及センター 建築設備士試験 試験問題等」

二次試験の勉強方法

ポイント

二次試験は講習会への参加が合格への近道。

講習会で問題の解き方を学んで、配布されるテキストで勉強しよう!

勉強方法

勉強方法(二次試験)

【おすすめ勉強方法】

STEP
一次試験後、自己採点し合格しているか即確認

資格学校が無料で提供している採点サービスを利用して確認。

試験会場付近に資格学校の職員が紙を配布しているのでもらっておくと便利。

STEP
合格していれば講習会に申し込み

日本設備設計事務所協会連合会が主催している講習会でテキストと講習を受けよう。

STEP
講習会で問題の傾向や解き方を学ぶ

講師に問題の解き方や製図の描き方をポイントを知る。

STEP
講習会で貰ったテキストを読んで覚えよう

テキストに二次試験の文章問題や計算式などが記載されているので一通り読もう。

STEP
製図の練習はA2サイズで描く

試験と同じサイズに慣れておくと緊張したりしないように対策する。

STEP
時間を計測しながら過去問を解く

二次試験は時間配分が大切なので目安を決めておく。

出題内容と対策

出題形式科目出題内容出題数合格基準
記述
および
製図
建築設備基本計画
(必須)
建築設備に係る基本計画の作成11問
建築設備基本設計製図
(選択)
空調・換気設備、給排水衛生設備又は電気設備のうち、受講者が選択する一つの建築設備に係る設計製図の作成5問
         合計16問評価A
勉強方法

「日本設備設計事務所協会連合」が主催している講習会に参加して、試験のポイントや製図の描き方を学ぶのが一番効率的で合格しやすい。

また講習会で配布されるテキストは計算方法や過去問の製図回答例があるため参加する価値がある。

正直に二次試験の勉強方法は講習会に参加するのが一番効率的で勉強がしやすいです。

講師も設計事務所の方が試験のポイントを講義してくれますので、試験に限らず貴重な時間になります。

特に普段仕事で学ぶことがない他分野(電気設備の方であれば空調や衛生など)の製図を描く方法を教えてくれるので講習会に参加しないと勉強で時間が掛かり苦戦することになりますね。

講習会を主催している「日本設備設計事務所協会連合」のサイトから講習会を申し込みましょう!
日本設備設計事務所協会連合のサイト

採点する人は人間なので見やすい図面を意識することが重要。

勉強時間

勉強時間

製図を描くことに慣れている人は60時間、製図を描くことに慣れていない人は100時間は必要。
※講習会は含まず

仕事で図面を描く仕事をしている人が大半なので二次試験の勉強時間は60時間は確保しましょう。

記述問題は平日に集中して行い、休日に製図を練習する時間を取って二次試験の勉強をするのがおすすめ。

二次試験の勉強は講習会でテキストを受領してからになるので、7月から8月中旬の試験までの約1か月で集中して勉強しよう!

(参考)一週間のスケジュール

1時間1時間1時間1時間1時間4時間4時間

(参考)全体スケジュール

7月8月
25時間40時間65時間
※講習会は含まず、夏季休暇も勉強した場合

二次試験(製図)のおすすめ道具

ポイント

二次試験の製図は時間との勝負&綺麗に描く必要があるので、使いやすい道具を揃えておくとGood!

シャプペン

二次試験は5時間30分あるので持ちやすくて疲れにくいステッドラーがおすすめ。

ガルベス

個人的に0.7mmがあると製図が描きやすい!

電卓

プログラム機能がある電卓はNGなので注意しましょう。

引用元:建築技術教育普及センター
ガルベス

カシオは使いやすいので仕事でも活躍しますね。

テンプレート

テンプレートを使ってより綺麗にスピーディーに製図を描ける。

ガルベス

製図にはテンプレートは必須ですね。

三角定規

直線、垂直線、平行線など多様な使い方があり、目盛がなく線が描きやすい。

ガルベス

目盛がないと紙が見やすく図面を綺麗に描けます。

字消板

消す必要がない線を誤って消すことを防げる。

ガルベス

製図では消す機会が多いと図面が汚れていくので無駄に消さないことも重要なんですよ。

製図用ブラシ

消しカスをサッと掃除できる優れもの。

ガルベス

試験中はもちろん、勉強中にも大活躍。

建築設備士のおすすめ勉強方法

一次試験は必要な書籍を揃えて問題を解き覚えましょう。

一次試験のポイント

【購入が必須の書籍】

  1. 日建学院 建築設備士 学科問題解説集
  2. 建築設備 関係法令集

【勉強方法】

  • 5年分の過去問を3回繰り返し解く
  • 不正解が2回以上の問題をノートに纏める
  • 6~10年分の過去問も解いてみる

二次試験は講習会に参加し問題の解き方、製図の描き方を学びましょう。

製図は描きやすい道具を揃えよう。

二次試験のポイント

【勉強方法】

  • すぐに講習会に申し込み
  • 講習会で2次試験の対策+テキストを入手
  • 1ヵ月間でテキストを勉強する
  • 製図は本番を意識したサイズで練習する

【製図のおすすめ道具】

建築設備士は建築関係建設コンサルタント業務の審査対象となる資格であり、一級建築士と同様に「5点」が付与されたり、設計業務のプロポーザルでも評価ポイントとなるため、設備関係の仕事をする上で持っていると有利です。

基礎知識が身に付くため頑張って資格を取りましょう。

おすすめ記事

建築設備士の資格を取得するメリットを詳しく知りたい人はこちら。

資格を取得してスキルを磨くと転職する際も有利になるので、将来のために持っておくといいですよ。

それではっ!!!

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