
・建築業界はこれからどうなる?
・どんな人材が求められるの?
IT技術の進歩が著しく、AIにより仕事がなくなる職種があるって聞くけど建築業界はどうなのか気になりますよね。
また建築業界でキャリアアップしたい人はどういう人材が求められるのかも気になるのではないでしょうか。
実は建築業界の課題を理解すると今後どうなっていくのかが見えてきます!
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今回は建築業界の今後の課題と求められる人材について解説します。
この記事ではこんな疑問が解決できます!
- 建築業界の課題って何?
- 建築業界の現状はどうなっている?
- 新しい技術はあるの?
- 今後求められる人材はどんな人?
【結論】
この記事を読めば建築業界の課題と対策を知ることができるため、今後求められる人材が明確になり、いつでも転職できる人材になれます!
建築業界で転職を考えている人は、ぜひ最後まで読んでください。
建築業界の4つの課題

人手不足
建設業界の労働人口は減少しているが、外国人の労働者は増加している。
つまり日本人の労働者が減少している。
対象年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
---|---|---|---|
建設業労働者 | 499万人 | 492万人 | 482万人 |
外国人労働者 | 9.3万人 | 11万人 | 11万人 |
建設業は年々労働者が減少しています。
外国人労働者が増加していますが、建設業全体の労働者が減少しているため人手不足となっている。
建築業界は建物を施工する技術者がいないと工事ができないため人手不足は深刻な課題です。
高齢化
建設業界の労働者は、55歳以上が36.0%、29歳以下が11.8%となっており高齢化が進行している。
対象年齢 | 29歳以下 | 55歳以上 |
---|---|---|
割合 | 11.8% | 36.0% |
建設業界で働く労働者の36%は55歳以上となっており高齢化も大きな課題です。
日本人の人口は減少しているので、今後建設業の労働者が増加する可能性は低いと考えられます。
ただし新築や建物の老朽化に伴う改修工事など需要はあるため、より効率的に人手を少なく工事が可能な工夫が求められます。
長時間労働
建設業は他産業に比べて年間で約100時間は長時間労働となっている。
対象年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
---|---|---|---|
建設業 労働時間(年) | 2,072時間 | 2,036時間 | 2,039時間 |
調査産業計 労働時間(年) | 1,978時間 | 1,925時間 | 1,945時間 |
建設業界は他の産業と比較すると労働時間は長い傾向にあり、1年で約100時間多くなっています。
長時間労働は建設業で昔から言われている課題で、耐えられずに業界を変える人も多数いるのが現実です。
労働時間が長くなる要因として工期が短い、現場での変更が多いことが挙げられます。
休日が少ない
建設業は他産業に比べて年間で13日も多く出勤している。
対象年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
---|---|---|---|
建設業 出勤日数(年) | 251日 | 247日 | 247日 |
調査産業計 出勤日数(年) | 236日 | 233日 | 234日 |
建設業界は休日が少なく、他産業と比較すると出勤日数は年間13日多くなっています。
出勤日数が多いことが長時間労働となってしまうことに繋がっています。
出勤日数が多い要因は、長時間労働と同様に工期が短い、現場での変更が多いことが大きな影響を与えています。
建築業界の現状

年間投資額の推移
2021年から建設需要は高まってきている。
国土交通省 建設業の働き方改革の現状と課題(令和3年)を参考に年間の建設投資額を確認してみると2021年は需要が高まってきているのが分かりますね。
労働者が減っている一方で建設業界の需要は高まってきている状況になっています。
仕事がなくなることはないですが、人材の確保が問題になってきそうです。

建築業界は無くなることはないので安心ではあるんですよね。
国の対策
建築業界の人材が増える対策を国もしている。
- 働き方改革の推進
- 生産性向上への取組
- 災害時の緊急対応強化
国土交通省も人材不足などの対策をしています。
技能労働者の賃金引上げや建設キャリアアップシステムといった対策もしています。
より働きやすい環境を模索しています。
導入が検討されている技術

労働者が減少する中で需要が高まっている中で、業務効率を上げることができるICT化は期待されています。
その中で3点ほど紹介します。
BIMの活用

3次元で作成することにより設計・施工のミスや手戻りを削減できる!
BIMとは「Building Information Modeling」を略した呼称です。
3次元の建物モデルであり設計段階から細かな検討ができるためミスや手戻りが少なくなります。
またこのソフトを利用するとパースや積算も出来るため今まで何時間も必要だった作業が短時間で作成できます。
海外では主流ですが日本はまだ普及が遅れていますが、近いうちにBIMに移り変わっていくでしょう。
ロボットの導入
ロボットを導入することで省力化し生産性を向上させる。
建設現場でもロボットの導入が増えてきています。
例えば建ロボテックが開発している「鉄筋結束トモロボ」は鉄筋工事の結束作業をロボットで自動化できます。

建設現場での単純作業をロボットを活用することで省力化につながり、労働者不足を解消できる対策ですね。
ICT技術による測量
ドローンを活用することで測量に必要な時間を削減。
従来は測定する棒やカメラを用いて人が1つずつ測量していました。
ドローンで空撮することでより効率的に省力化できるようになっています。
ドローン測量の1例としてエアロセンスの「エアロボ測量2.0」があり以下のような測量が可能になっています。


少人数でより正確な測量ができるなんて…ドローンと測量は相性が良さそうですね!
建築業界で求められる人材の3つの特徴

柔軟性
新しい技術や業務に対して物怖じせずに対応できる人材はどこでも通用する。
AIやICT技術の進歩が著しい中で、今までのやり方に固執せず吸収し取り入れる能力は建築業界に限らず、どの業界でも求められる能力です。
また会社も経験したことがない新しい分野に挑戦することも増えてきているので、未経験分野でも柔軟に行動ができる人材を必要としています。
コロナや少子化で働き方も変わりつつある現代では固定概念にとらわれない考え方が大切!
新しい仕事や技術に苦手意識を持たずにチャレンジして、柔軟性を高めましょう!
コミュニケーション能力
AIやICT技術が進歩しても人との繋がりは必要であり、いつの時代でもコミュニケーション能力は必須!
どんなに技術進歩があったとしても「聞く力」「伝える力」「協調性」といった能力は、人と関わる仕事をしていれば必ず必要になります。
建築業界は職種にもよりますが以下のような人たちと関わるので重要な能力です。
- 発注者
- 設計者
- 監理者
- 施工者
- 申請機関
- メーカー
1つの建物を完成させるためには多くの人と関わることになるためコミュニケーション能力は意識しましょう!
どのように力を付ければいいのか分からない人は、コミュニケーション能力が高く尊敬するような人を見つけ、話し方や行動をマネしてみることをオススメします。
発想力
新しい仕事に挑戦したり技術進歩がある現代は、新しいアイデアを生み出せる力は貴重!
これから個人のスキルを重要視する傾向にある現代では、独自の視点を持つことで差別化できます。
固定概念とらわれず新しいアイデアを思いつける人材は、建築業界に限らずどこでも求められます。
建築業界以外で働きたい!となった時、発想力がある人は新しい業界でも上手くいきやすいので習得しましょう!
新しいことを学び、他業界の人と交流し、アウトプットをしていくことで力が身に付きます。
まとめ

おさらい
- 建築業界の4つの課題
- 建築業界の現状
- 新しい技術
- 求められる人材の3つの特徴
建築業界は人材不足、過酷な労働環境という課題がありますが、今後は法律の改定や技術進歩によって改善されていくことになります。
時代が変化するスピードが早いですが、その波に乗り遅れないように柔軟に対応できる人材を目指しましょう!
転職をするか悩んでいる人は今後どうしたいのか考えてみましょう!
【転職すべきか明確にしよう】
建築業界で今後ステップアップした人は転職エージェントや転職サイトに登録し、どういう職種があるか知りキャリアプランを考えてみましょう!
【建築業界におすすめの転職エージェント】
一度きりの人生なので価値ある人材になっていきましょう!
それではっ!!!